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ボディ・ダブル

初見。


ブライアン・“ねちっこい”・デ・パルマ。



あらすじ

売れない俳優のジェイクは、撮影中の映画をクビになるわ、彼女に浮気されるわで踏んだり蹴ったり。そんな時、知り合いから、『チャーリーズ・エンジェル』でサム・ロックウェルが住んでたような、超ゴージャスな家の留守番を頼まれたジェイク。知り合いは言う。「望遠鏡であそこの家、覗いてみ。うひひ」。そ、そんな! まさか! な展開があるかどうかは本編でどうぞ。


ボディ・ダブル




いやぁ~、今回もまた相変わらずデパルマの映画はねちっこいこと!! 女性の裸体を舐め回すように撮るよね~。『ファムファタール』でも見られたけど、ストリップシーン、長すぎじゃない? セクシーなのは分かるけど、何度早送りボタンに手をかけたか分からんよ(でもちゃんと見たけどね! AHAHAHA!!)


以下ネタばれ↓
























しかし、しかし。物語の展開もさることながら、何と言ってもこの映画の魅力は、主演のジェイクさん。外見は「限りなく残念な感じにしたダニエル・クレイグ」っぽい彼だが、それを体現する如く中身もまた死ぬほど情けない。


私の“なんかウケる人”レーダーにストライクど真ん中で引っかかり、彼が窮地に陥る度に笑いがこみ上げてきた訳だが、情けないと同時に凄くお人好しの彼だからこそ、観客も応援したくなるってもんで。



ジェイクさん
ジェイク役のクレイグ・ワッソン。完璧なまでの残念感。



ここで彼の情けなさとお人好し、紙一重の様子をザッとまとめると…↓


①閉所恐怖症のため棺で眠るドラキュラ役で顔が硬直。ナイス珍フェイス!
②恋人の浮気進行中に遭遇したのに無言で退散。負のオーラ満点!
③事情を察したバーテンダーに対して息巻くも、数秒後「ごめん」と謝る。粋がる事さえできない!
④浮気したのは彼女なのに、家を出るのはジェイクさん。惨め!
⑤「鉢植え、好きか?」「……あぁ、もちろん!」。優しいウソ!
⑥一人ストリップする美女にfall in BIG LOVE。ストーカーへと変貌!
⑦積荷をぶちまけて進路妨害するトラック運ちゃんになぜか低姿勢。律儀!
⑧ストーキングの末、美女の使用済みショーツを持ち帰る。変態野郎!
⑨美女の後をつける変な男を発見。心配するジェイクさん。いや、お前もだよ!
⑩主演映画をクビになってイライラしても鉢植えの手入れは忘れない。几帳面!
⑪美女が殺される! 急いで助けに行くも間に合わず。覗き見の成果なし!
⑫結局ドラキュラ役を取り戻し、意気揚々と演じる。なんかウケる!


このように、彼の性分を現す青字の部分を見ていただけると、基本的には良い人なんだけど、抑える事の出来ない残念感と元来のストーカー気質のため、プラスの要素が見事にかき消されている。


特に、覗き見+ストーキング+ショーツ持ち帰りの三点セットのマイナス点は大きく、そんな彼には「キモっ」という言葉をプレゼントしたくなるが、何事も一生懸命なジェイクさんだからこそ、ギリギリ許されるような感覚に陥る。


今後、このジェイクさん役を演じたクレイグ・ワッソンを別の映画で見かけたら、100%ジェイクさんの姿を思い浮かべるだろう。まぁ、多分他の出演作、あんまりないだろうけど。


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コメント
17:No title by シャロン on 2013/06/11 at 04:50:53 (コメント編集)

確かに、男としての魅力は無いですが、ショーツを持ち帰る正直さは買ってしまいます。
なにに使おうと思って持ち帰ったのか…とか考えると、どうしようもなく男性自身の虚しさまで伝わります(笑)

「キャリー」みたいな映画でも、オープニングからヘア解禁のシャワーシーンですから、パルマ監督の拘りも感じますね。

18:コメントありがとうございます! by ベネディクト on 2013/06/11 at 19:15:08

>シャロンさん

さり気なく「男としての魅力は無い」と言ってらっしゃるシャロンさん(笑)

確かにある意味、男性としての性に抗う事をしなかった点では、
逆に男らしいと言えるのかな? あぁ、可哀想なジェイクさん…。

『キャリー』でのシャワーシーン、無駄に幻想的でしたね。
そしてやはり長い。セクシーシーンは、彼にはなくてはならないみたいですね!

何だかんだで、私は彼の作品が好きだったりします(笑)

35:デ・パルマなら by クロツ大尉 on 2013/06/25 at 00:25:25

デ・パルマならスカー・フェイスが一番好きですね… デ・パルマの粘着質的なカメラワークが良い意味で堪能できるし、セットも音楽も敢えて下品にケバく、しかも薄っぺらで空虚感を出してるところなんか科学変化を起こしたみたいに上手く絡み合ってて

39:わぁっ! 再びコメントありがとうございます!! by ベネディクト on 2013/06/25 at 19:59:32

>クロツ大尉さん

『スカー・フェイス』ですか!
未見ですが、観てみたいです!!

クロツ大尉さんの文章を読む限りでは、デ・パルマの魅力炸裂ですね(笑)
実は私、彼の作品をそこそこ観ている割に「もしかして好きかも!?」と
思い始めたのはつい最近なので、今一度、じっくりと観てみたいものです!

コメント、たくさんいただき、ありがとございました(*^v^*)
よろしければまたご訪問いただけると嬉しく思います!!

49:デ・パルマは by クロツ大尉 on 2013/06/28 at 21:22:41

デ・パルマはファントム・オブ・パラダイスとかキャリー、スカー・フェイス(個人的には一番好き♪)、アンタッチャブル(ショーンコネリーの渋さとデニーロのぶち切れ具合が最高!!)なんて名作、怪作を創りながらカジュアリティズとか虚栄のかがり火とかレイジング・ケイン、はたまたミッション・オブ・マーズみたいな底抜け脱線大作(天文学の常識、定説を完全に無視しないと話が成立しない!!!)を創ったりと出き不出来のふり幅がでかいと言うか、実は双子で傑作は優秀な兄、底抜け脱線大作はアホな弟が撮ってるんじゃないかと思うくらいですね アレだけの巨匠扱いされてるのにゴールデンラズベリー賞に5回もノミネートされてたりとかWWWW

53:コメントありがとうございます!! by ベネディクト on 2013/06/29 at 14:55:47

>クロツ大尉さん

こんにちは~^^

おぉ~、クロツ大尉さんはかなりデ・パルマがお好きなようですね!
私は『悪魔のシスター』や『殺しのドレス』、『ブラック・ダリア』
など、ねちっこい殺人が絡む系の作品しか彼の映画は観た事ないんですよ。

彼の作品の場合は、評価を得るものと大コケするものの両極端のようですね(笑)
ラジー賞向けの映画、というのも分からないでもないです(゚ω゚)
逆にそれが彼にとって名誉な事だったりして…。

酷評されまくっていた『ミッション・トゥ・マーズ』も
それがどれだけのものなのか観てみたくなってきましたよ!

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映画への愛は半端じゃないですが、適当な性格なので、愛がうまく伝わっているか自信がありません。というか、何の話をしてるんでしょうかね、私。

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